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先日、欄間を納品させていただいた。
「えっ、そんなものも作るの?」
もっともな疑問です。
いわゆる一般的な彫り物はできませんので、ちょっと「変わり欄間」です。
この欄間も、ご注文を頂いたのは確か3月初め(もしかしたら2月終わりくらいかも)。
で、納品が6月後半。まさに「どんだけぇ~」って感じですね。
いや、ご注文の内容が難しかった。
「普通の欄間は嫌なので、なにか自然な感じで、こうなんて言うか枝が伸びているみたいな・・・」
「えっ?え、枝ですか・・・?」
さぁ、それから悩んだ、悩んだ。
在庫の板の中をほじくりかえして、ちょうど良いものがないか探してみる。
「ん~、これも違うなぁ・・・、こんなイメージじゃないよなぁ・・・」
そんなある日、前にも記事に上げたが神代杉の板に出会う機会があった。
「ふーん、これならもしかしていいかも」
そう思い、写真をもってお客様の所へ
「これ、鳥海山に埋まっていた神代杉なんですよ。学者先生の話では短くても800年、古ければ2000年前のものだそうです。これで行こうと思うのですが、どうですか?」
お客様は
「ん~、これはこれでいい感じだけど、やっぱりこれに枝をつけて」
「!?、やっぱり枝ですか・・・」
で出来上がったものはこんな感じ。
お客様には大変喜んでいただきました。
欄間は一分ほど大きめに作り、現場にあわせて削って納めるので、お客様宅の縁側をお借りして鉋で削ります。暑い日でしたので汗だくになりました。
頂いた「サイダー」がとってもおいしかったです。
投稿者 masaki : 2007年06月21日 09:11