無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2007年05月19日

パイレーツ・オブ・MASAKI工房!?

P1000364.JPG某居酒屋さんの飾り棚の板の仕事が入ってきた。
素材は胡桃。
しかもサイズがでかい。
長さ3m超、幅45cm、厚さ3cm。
そんな板が8枚も必要だと言う。

なんで胡桃なんだ?(最近くるみに縁があるね)
もちろんうちにはそれだけの在庫はない。
しかも、そんなでかい胡桃の板なんて揃うのか?

いくつかの材木屋さんに当たってみる。

「胡桃のそんな長い板はないね」とか

「あることはあるよ。でも8枚もあるかなぁ?しかも3cmってのは薄いね」

「うちにあるのは2枚接ぎでテーブルに使うような板だから2寸盤(約6cm)だしね」

「高くつくよ。予算あるの?」

どこもこんな感じ。
こだわりのお店といえども、棚板にそんな(テーブルの天板並みの)予算はあるわけがない。

それでもどうしても必要だったので、そのうちの一軒の材木屋さんに出向いてみた。

事情を話して、ずいぶんおまけしてもらってなんとか必要な分を確保してきた。

それでも厚みは6cm。

二つに割れば3cmが2枚取れるんじゃないか?って思う人もいるかもしれないけど
荒材で6cmなので、削っていくと絶対に一枚しか取れない。

そんなわけで午前中、いつもの製材所で一寸二分(36mm位)に挽き割ってもらう。

午後からバイト君と自動かんなを通して厚みを削る。

これが半端じゃなく大変だった。

まず長さが4mもあるので機械を移動しないと材を通すことが出来ない。
ジャッキで上げて下にパイプをかまして少しずつ移動させる。
(工房のレイアウトまで変更しなくちゃいけないなんて・・・)

その後、一枚ずつ通していくのだけど、もちろん一度にたくさん削れないので、何度も何度も通すことになる。

比較的軽い素材と言われる胡桃だけど、さすがに長さ4m、幅45cmの材は重い。
二人で必死で通す。

P1000365.JPG削り屑は大量にでるので、集塵機は使わず開放でやったら写真の通り。
なんだか機械が海賊船のようになってしまった。

となりで立っているのはうちの「ジャックスパロウ」
なぜか作務衣を着ています。

今日はそのジャックスパロウが(さすがパイレーツ)、とんでもないことをやらかしてくれたのですが、その話はまた今度。

投稿者 masaki : 2007年05月19日 19:39