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某居酒屋さんの飾り棚の板の仕事が入ってきた。
素材は胡桃。
しかもサイズがでかい。
長さ3m超、幅45cm、厚さ3cm。
そんな板が8枚も必要だと言う。
なんで胡桃なんだ?(最近くるみに縁があるね)
もちろんうちにはそれだけの在庫はない。
しかも、そんなでかい胡桃の板なんて揃うのか?
いくつかの材木屋さんに当たってみる。
「胡桃のそんな長い板はないね」とか
「あることはあるよ。でも8枚もあるかなぁ?しかも3cmってのは薄いね」
「うちにあるのは2枚接ぎでテーブルに使うような板だから2寸盤(約6cm)だしね」
「高くつくよ。予算あるの?」
どこもこんな感じ。
こだわりのお店といえども、棚板にそんな(テーブルの天板並みの)予算はあるわけがない。
それでもどうしても必要だったので、そのうちの一軒の材木屋さんに出向いてみた。
事情を話して、ずいぶんおまけしてもらってなんとか必要な分を確保してきた。
それでも厚みは6cm。
二つに割れば3cmが2枚取れるんじゃないか?って思う人もいるかもしれないけど
荒材で6cmなので、削っていくと絶対に一枚しか取れない。
そんなわけで午前中、いつもの製材所で一寸二分(36mm位)に挽き割ってもらう。
午後からバイト君と自動かんなを通して厚みを削る。
これが半端じゃなく大変だった。
まず長さが4mもあるので機械を移動しないと材を通すことが出来ない。
ジャッキで上げて下にパイプをかまして少しずつ移動させる。
(工房のレイアウトまで変更しなくちゃいけないなんて・・・)
その後、一枚ずつ通していくのだけど、もちろん一度にたくさん削れないので、何度も何度も通すことになる。
比較的軽い素材と言われる胡桃だけど、さすがに長さ4m、幅45cmの材は重い。
二人で必死で通す。
削り屑は大量にでるので、集塵機は使わず開放でやったら写真の通り。
なんだか機械が海賊船のようになってしまった。
となりで立っているのはうちの「ジャックスパロウ」
なぜか作務衣を着ています。
今日はそのジャックスパロウが(さすがパイレーツ)、とんでもないことをやらかしてくれたのですが、その話はまた今度。
投稿者 masaki : 2007年05月19日 19:39