無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2007年04月27日

いい木が手に入った日はいい気分

P1000257.JPG昨日は飛騨高山の材木屋さんに板の仕入れに行ってきた。
ここは大手の家具メーカーにも材木を納めているので、樹種の多さと品質はお墨付きだ。
あらかじめこういった板が欲しい、と伝えてあったので、行ってすぐに見せてもらう事が出来た。

エントリーナンバー1番

欅の長さ10尺の板。幅は片耳を落として1尺5寸とれるものなので約2尺超。
取り付けの下足箱用。
2~3箇所節があるものの、サイズからしてなかなかお買い得な1品。
ハイエースに乗らなかったので、サイズを測ってその場で木取りをする。

「ん~、ここから○○cmかぁ・・・」

「こっちからとると、どうや?」

「あぁ、この端っこの節、取るか?それとも入れてしまうか・・・?」

などどブツブツ言いながらメジャー片手に一人でしばらく悩む

「こっちの切ったところで脚を取ろうとか、考えとるやろ?」と製材所の社長

「うっ、なんで分かったん?」
「そやかてこれもお金のうちやん」と自分


思い切って

「ほんならここでお願いします」

「いいんか?ほんとにここで切るぞ。知らんぞ」と製材所の社長。

まぁ、そんなこんなで欅の長尺もんを一丁。

エントリーナンバー2番
「タモ」2枚接ぎでテーブルの天板に出来るもの。
大きな割れがあるものの、欲しいサイズギリギリでなんとかよけることができそう。
北海道産のヤチダモ。
ロシア産より目は荒く、硬いのが特徴だがテーブルの天板にはダイナミックな板目がよく似合う
(と自分は思います。板目は反るのでいやだ、と言う木工家もいますが、そこは考え方ですね)
割れがあったのでお安くしときます、の一品。

エントリーナンバー3番
「桜」これがまた綺麗な桜。
これも2枚接ぎでテーブルになる材料。
桜はお客様からのご指定。
乾燥途中で相当ひねる物がおおいのだけど、これは比較的まっすぐな方。
それでも厚さ65mmほどあるのだが、仕上げたら45mm取れるか取れないか・・・って感じ。
単価はちょっと高め。

あまりにも綺麗な桜だったので、余分に買っておきたかったのだけど、予算が無いため泣く泣く断念。

そしてエントリーナンバー4番
胡桃(くるみ)ちゃん。
今作っているベンチの材料が足りなかった分を補充します。
完全乾燥材で大きく割れが入っているのだけど、自分が必要とする大きさは十分取れる。
こんな板が結構役に立つのです。

帰り道、ハイエースの荷室でごとごと言う木を背中に感じながら、幸せ気分いっぱいのMASAKI工房でした。

投稿者 masaki : 2007年04月27日 12:50