昨日は飛騨高山の材木屋さんに板の仕入れに行ってきた。
ここは大手の家具メーカーにも材木を納めているので、樹種の多さと品質はお墨付きだ。
あらかじめこういった板が欲しい、と伝えてあったので、行ってすぐに見せてもらう事が出来た。
エントリーナンバー1番
欅の長さ10尺の板。幅は片耳を落として1尺5寸とれるものなので約2尺超。
取り付けの下足箱用。
2~3箇所節があるものの、サイズからしてなかなかお買い得な1品。
ハイエースに乗らなかったので、サイズを測ってその場で木取りをする。
「ん~、ここから○○cmかぁ・・・」
「こっちからとると、どうや?」
「あぁ、この端っこの節、取るか?それとも入れてしまうか・・・?」
などどブツブツ言いながらメジャー片手に一人でしばらく悩む
「こっちの切ったところで脚を取ろうとか、考えとるやろ?」と製材所の社長
「うっ、なんで分かったん?」
「そやかてこれもお金のうちやん」と自分
思い切って
「ほんならここでお願いします」
「いいんか?ほんとにここで切るぞ。知らんぞ」と製材所の社長。
まぁ、そんなこんなで欅の長尺もんを一丁。
エントリーナンバー2番
「タモ」2枚接ぎでテーブルの天板に出来るもの。
大きな割れがあるものの、欲しいサイズギリギリでなんとかよけることができそう。
北海道産のヤチダモ。
ロシア産より目は荒く、硬いのが特徴だがテーブルの天板にはダイナミックな板目がよく似合う
(と自分は思います。板目は反るのでいやだ、と言う木工家もいますが、そこは考え方ですね)
割れがあったのでお安くしときます、の一品。
エントリーナンバー3番
「桜」これがまた綺麗な桜。
これも2枚接ぎでテーブルになる材料。
桜はお客様からのご指定。
乾燥途中で相当ひねる物がおおいのだけど、これは比較的まっすぐな方。
それでも厚さ65mmほどあるのだが、仕上げたら45mm取れるか取れないか・・・って感じ。
単価はちょっと高め。
あまりにも綺麗な桜だったので、余分に買っておきたかったのだけど、予算が無いため泣く泣く断念。
そしてエントリーナンバー4番
胡桃(くるみ)ちゃん。
今作っているベンチの材料が足りなかった分を補充します。
完全乾燥材で大きく割れが入っているのだけど、自分が必要とする大きさは十分取れる。
こんな板が結構役に立つのです。
帰り道、ハイエースの荷室でごとごと言う木を背中に感じながら、幸せ気分いっぱいのMASAKI工房でした。
投稿者 masaki : 2007年04月27日 12:50