無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2006年10月26日

今日のMASAKI

P1000690.JPG今日は午後から先日納品したお客さまのお宅へ。
実はテーブルの天板に隙間が出来た、ってお話が。
ええっ!それはただ事ではありません。

お客様のお宅にお伺いすると奥様が
「いえ、たいしたことなんですよ。やっぱり木が動いてるんですかね?」

さっそくお部屋の中へ。テーブルを点検する。

ひと目見るなり
「あっ、こりゃだめだ!」と心の中で叫んでしまった。
明らかに「接ぎが切れて」いる。

「接ぎが切れる」とは、何枚かの板を接ぎ合わせたものが、その接ぎ面が板の収縮によって
隙間が開くことを言います。
木口から乾燥するので、たいてい木口側から切れていきます。

確かに日当たりのとてもよいお宅で、建築業者の方もフローリングなんかの
収縮についてお話されていたみたいだけど、とにかく多少日当たりがよいくらいで
接ぎが切れては木工家としてはとても恥ずかしいことです。

原因は木取りと接ぎ面の仕上げの甘さだと思います。

こうなってしまってはどうしようもないので、思い切って作り直しをさせていただくことにしました。
サイズも使ってみてもう一回り大きい方がよい、とのことでしたので、ついでと言ってはなんですが
少し大きいサイズで作り直すことにしました。

Nさま、ご迷惑をおかけします。
しばらくはそのテーブルでご辛抱下さいね。

※写真は牛乳豆腐を作るときに使う箱。
この箱に布をかぶせてその中にお豆腐の元?(ごめんなさい、よく知らないのです)
を流し込んで絞るそうです。
この穴を開けるのにとっても苦労しました。
なんせ沢山ある。側板4面と底板も穴、穴、穴・・・

家具だけじゃなく、こんなものも喜んで作りますので、ご相談お待ちしております。

投稿者 masaki25 : 2006年10月26日 21:55

コメント

いろんな仕事してるねえ。
色々な経験を積むのはいいことだと思うよ。
ほんとに。

生き物相手だからクレームゼロとは
いかないけど、言い訳無用のプロ世界。
先生頑張ってね。

遠くの地より応援してるよ。

投稿者 よしくん : 2006年10月28日 23:59

家族の一員として活躍しているテーブルなので、きっと子供たちが傷をつけたんじゃないかと思い、メンテナンスのためにご連絡したところ、大変なことになってしまい、申し訳ありません。

いつの間にか家族がテーブルに集まっており、木のぬくもりを感じていたところでした。
大量生産ではない、手作りのよさを実感し、よい買い物をしたな・・と思っていました。

また今回の出来事で、三ツ村さまのお人柄のよさにもとても感動いたしました。
何事においても、まずは自分のための言い訳をしてしまうことが多いのに・・・。
そのやさしさが作品にも表れているんだな・・と思いました。

今のテーブルも大切に使い、作り直していただけるテーブルが出来上がるのを楽しみにしております。

本当にお手数おかけして、申し訳ありません。

投稿者 直江 : 2006年10月30日 16:59

直江様

ご迷惑をおかけした上に、このようなコメントを頂き、恐縮するやら申し訳ないやらで、ほんとうにすみません。

やはり、なんと言っても自分の制作したものに不備があるのを、そのままにしておくわけにはいけません。

仕事として世に残る事を考えると、これはもうお金の問題ではなくなります。
胸を張ってお客様にお渡しできるものを作らなければ、これは作り手としてはどうかと思います。

今度は必ずよいものにしますので、ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ち下さいね。

投稿者 MASAKI工房 : 2006年10月30日 19:02

よしくん

コメントありがと。
そう、ほんとプロとしての仕事をしなくては、と強く思ったよ。
がんばるね。
(遠くからの応援もうれしいけど、商談に来てくれるともっとうれしいかも)

投稿者 MASAKI工房 : 2006年10月30日 19:06