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今日は午後から先日納品したお客さまのお宅へ。
実はテーブルの天板に隙間が出来た、ってお話が。
ええっ!それはただ事ではありません。
お客様のお宅にお伺いすると奥様が
「いえ、たいしたことなんですよ。やっぱり木が動いてるんですかね?」
さっそくお部屋の中へ。テーブルを点検する。
ひと目見るなり
「あっ、こりゃだめだ!」と心の中で叫んでしまった。
明らかに「接ぎが切れて」いる。
「接ぎが切れる」とは、何枚かの板を接ぎ合わせたものが、その接ぎ面が板の収縮によって
隙間が開くことを言います。
木口から乾燥するので、たいてい木口側から切れていきます。
確かに日当たりのとてもよいお宅で、建築業者の方もフローリングなんかの
収縮についてお話されていたみたいだけど、とにかく多少日当たりがよいくらいで
接ぎが切れては木工家としてはとても恥ずかしいことです。
原因は木取りと接ぎ面の仕上げの甘さだと思います。
こうなってしまってはどうしようもないので、思い切って作り直しをさせていただくことにしました。
サイズも使ってみてもう一回り大きい方がよい、とのことでしたので、ついでと言ってはなんですが
少し大きいサイズで作り直すことにしました。
Nさま、ご迷惑をおかけします。
しばらくはそのテーブルでご辛抱下さいね。
※写真は牛乳豆腐を作るときに使う箱。
この箱に布をかぶせてその中にお豆腐の元?(ごめんなさい、よく知らないのです)
を流し込んで絞るそうです。
この穴を開けるのにとっても苦労しました。
なんせ沢山ある。側板4面と底板も穴、穴、穴・・・
家具だけじゃなく、こんなものも喜んで作りますので、ご相談お待ちしております。
投稿者 masaki25 : 2006年10月26日 21:55
いろんな仕事してるねえ。
色々な経験を積むのはいいことだと思うよ。
ほんとに。
生き物相手だからクレームゼロとは
いかないけど、言い訳無用のプロ世界。
先生頑張ってね。
遠くの地より応援してるよ。
投稿者 よしくん : 2006年10月28日 23:59
家族の一員として活躍しているテーブルなので、きっと子供たちが傷をつけたんじゃないかと思い、メンテナンスのためにご連絡したところ、大変なことになってしまい、申し訳ありません。
いつの間にか家族がテーブルに集まっており、木のぬくもりを感じていたところでした。
大量生産ではない、手作りのよさを実感し、よい買い物をしたな・・と思っていました。
また今回の出来事で、三ツ村さまのお人柄のよさにもとても感動いたしました。
何事においても、まずは自分のための言い訳をしてしまうことが多いのに・・・。
そのやさしさが作品にも表れているんだな・・と思いました。
今のテーブルも大切に使い、作り直していただけるテーブルが出来上がるのを楽しみにしております。
本当にお手数おかけして、申し訳ありません。
投稿者 直江 : 2006年10月30日 16:59
直江様
ご迷惑をおかけした上に、このようなコメントを頂き、恐縮するやら申し訳ないやらで、ほんとうにすみません。
やはり、なんと言っても自分の制作したものに不備があるのを、そのままにしておくわけにはいけません。
仕事として世に残る事を考えると、これはもうお金の問題ではなくなります。
胸を張ってお客様にお渡しできるものを作らなければ、これは作り手としてはどうかと思います。
今度は必ずよいものにしますので、ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ち下さいね。
投稿者 MASAKI工房 : 2006年10月30日 19:02
よしくん
コメントありがと。
そう、ほんとプロとしての仕事をしなくては、と強く思ったよ。
がんばるね。
(遠くからの応援もうれしいけど、商談に来てくれるともっとうれしいかも)
投稿者 MASAKI工房 : 2006年10月30日 19:06