昨日は納品でした。
以前、居酒屋さんに作った座卓を見た近所のお客さまが「同じものを作って欲しい。」とのご注文を頂いた。そのお客さまはご自分で材木屋さんから板を手配され、加工をお願いされたのだ。
そのお客さま。
実は同じ杉の板を購入し、そのままの板に角材の脚をビス止めして使っていた。
しかしどうしても幅が狭い。しかもだんだん反ってきて、使いづらい。
そこで、やっぱりちゃんとしたものにしたい、と言う事でした。
材料はそのお宅で使われていた杉の一枚板と、新たに購入された共木。
これらを使って幅を広くして、新しい座卓に生まれ変わらせる。
一番気を使ったのは木取り。
実は座卓は2台あって、その2枚の板と新しい1枚の板から、幅広の座卓を2台作らなくてはいけない。
しかしこの杉がまたでっかい節が沢山ある。
節が沢山あるってことは接ぐと、接ぎ目が目立つのだ。
板の周りをメジャーを持ってぐるぐる、ぐるぐる。
「こっちの節とこっちの節はあわせたらなんとかなるかなぁ?」
「んー、これでは長さがあわんしなぁ」
「裏使いではどうだ?あっ、だめやもっと悪いわ」
なんて言いながら墨を打つ。
思い切って丸ノコを入れる。
切ってしまえば後は早い。
板を接ぎ合せて、脚を加工して、反り止めの蟻桟を入れて、組み立てて、塗装、完成!
まぁ実際はでっかい虫食いの穴を埋めたり、木地の仕上げに思ったより手間がかかったんだけどね。
でもお客さまにはすっごく喜んでいただいた。
「ええがんなった、ええがんなった」と何度も言って下さった。
週末にはお祭りがあって親戚がみんな集まるそうで、それに間に合ってよかった、ともおっしゃってた。
奥様からはダイニングテーブルの見積りの話まで出てしまい、
ご主人が「まぁちょっと待てや」なんて一幕も。
僕はとってもありがたいんですけどね。
帰りにはサツマイモのお土産までもらってしまいました。
K様、ほんとうに有難うございました。テーブル、お見積りしますよ!
投稿者 masaki25 : 2006年09月14日 08:41