小指の折れている部分の付きが悪いので、ワイヤーを入れて接続するという。

先生は「簡単な手術なので日帰りで大丈夫ですよ」とおっしゃったが、怪我が治りかけている所を再びいじられるのは気が進まない。午前中に血圧を計ったり血を検査したりして、お昼過ぎに手術室に案内される。

今までも何度か外科的処置（怪我をして縫ってもらうことね）は経験があったけど、本格的な手術室は初めて。天井から丸いテレビでよく見る照明がぶら下がっている。先生も助手の人たちも手術着に着替えてなんだか物々しい。

今回の手術は、まず局所麻酔をする→離れている骨を押しつけてくっつける→隙間に肉や繊維？みたいな物が挟まっていてうまくいかなければ切開して取り除く→うまくひっついたらドリルで指の先端から穴を開け、折れているところを貫通して根本の骨までワイヤーを通す。

まぁざっとこんな手順。先生はレントゲンで写しながら作業をする。麻酔をしているので痛くはなかったけど、ドリルの振動が鈍く伝わって来たときはさすがにビビったよ。

出来上がりはこんな感じ。太さ2mmのステンレスのワイヤーが２本、ばってんになって刺さっている。しかも先端はあとから引き抜けるように外に出ているのだ。信じられんよね。

先生曰く「設備のない病院だったら、ホームセンターで売ってるマキタとかリョービのドリルでやることもあるよ。滅菌がちゃんと出来ていたらだいじょうぶや」って。マジ？

手術と言っても日帰り。麻酔が切れてから３時間ぐらいは痛くてもがいていた。鎮痛剤をもらったけどなかなか効かないのか、かなり痛かった。今も鈍い痛みがあるけど耐えられない程ではない。

先生は、ワイヤーで固定してるから痛くなければ歩いてもいいよ、って言ってくれてるので早く仕事に復帰しなくては。でも完全に直るには５～６週はかかるって。全治２ヶ月か。

しばらくは筋金入り、じゃなくてワイヤー入りのMASAKI工房です。