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今日は午前中に楕円のローテーブルの納品に行ってきた。
無事納品を終え、午後から作業をしていたら、そのお客様から電話があった・・・
「なんだかニスみたいな物が浮き出てくるんだけど、これって拭いてもいいの?」
はっ!しまった!と思った。原因はすぐに思い当たった。
それはニスではなく仕上げに塗ったオイルなのだ。そのオイルは浸透性の高いオイルで、仕上げに塗ると木の繊維の中までしみ込んで汚れやなんかを付きにくくする。しかもウレタン塗装などと違ってツルツルに表面を固めてしまわないので、木の風合いを残し、木が呼吸出来る大変素敵な仕上げ方法なのです。
今回、お客様のところで吹き出してきたのは、木の導管の内部にしみ込んでいたオイルだ。気温の低い工房で塗ったため何日か様子を見ていたが、吹き出しもなく完全に乾いたと思っていたのだが、暖かい室内に納品したため、乾燥しきっていない導管内部のオイルが膨張し吹き出してきた物と思われます。
じつはこのオイル、今まで使っていた物より安全性が高く(食品衛生基準も満たしている)仕上がりもよいので最近変えたところだったのだ。乾燥の時間などは説明書にも書いてあるが、気温や湿度によって変わるので様子をみて大丈夫だと思ったのだが、結果的に乾燥不十分でした。
お客様にはとりあえず拭き取って頂いて様子を見てもらうことにしたが、ご迷惑をお掛けしてしまいました。
投稿者 masaki : 2006年04月10日 21:17