無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2005年09月29日

吸い付き蟻桟

反る板に対抗するには・・・

arizan050928.jpg

吸い付き蟻桟(ありざん)
変な名前。
板の裏側に溝を掘って、そこにこの「吸い付き蟻桟」と呼ばれる桟をいれる。
これは断面が写真のようになっていて、金具を使わなくても板の反りを押さえられる。
しかも板と桟を金具で固定していないので、板が収縮しても無理な力が掛かって割れたりする事がない。
手間がかかる仕事だけど、とっても大事なこと。

投稿者 masaki : 2005年09月29日 08:26

コメント

蟻が残る? 吸い付き蟻? ホント、変な名前・・・

投稿者 ネオンテトラ : 2005年09月29日 10:39

ネオンテトラさん

間違えた!!
「残」じゃなくて「桟」
朝、あわてて書いたから気がつかなかったよ。
ありがとうね。
「吸い付き桟」と言うのは、板に吸い付いてるみたいに
見えるからだと思うよ。

投稿者 みみちゃん : 2005年09月29日 12:18

蟻桟という加工法を知りたくて、読ませてもらいました。
鳥取県中部にある「青谷上寺地(あおや かみじち)遺跡で、2000年前と思われる地層から、蟻桟をつけた木材が発見されました。日本最古の木工で、精巧な鉄器の刀が合ったのではないかとの推測が出ています。
ご興味あれば、
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=33000
までどうぞ。

投稿者 河中信孝 : 2006年11月14日 13:06

河中信孝様

このたびはコメントいただきましてありがとうございます。

2000年も前に蟻桟を加工する技術があったとは本当に驚きですね。
蟻加工は加工精度がないと意味がないので、よく切れる刃物が必要だと思います。
歴史的なことはなにもわかりませんが、なにかそういった刃物や技術があったのでしょうね。

大変今興味深いお話をお知らせ下さいまして、ありがとうございました。
また、何かございましたらよろしくお願いいたします。

投稿者 MASAKI工房 : 2006年11月15日 09:42