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飛騨・高山に行って来た
「飛騨・高山 暮らしと家具の祭典」なる催しを見に、高山まで行って来た。
飛騨・高山は昔から木工の盛んな地域で、今もオリジナリティーの高い家具を製作するメーカーが沢山存在する。
その展示を見て感じたのは「家具メーカーが作る家具と、僕たち木工家が作る家具は、いったい何が違うのか?」と言う疑問だった。
現在の家具メーカーは高度な機械を駆使し、手作り風(と言うか、作りは手作りと同じ)物を量産し、材料も無垢の木を使った物が多く出展されていた。
商品を見る限り、職人がひとつひとつ手で作った物か、機械加工された物かはほとんど分からない。
そうなるとデザインか?
もちろんそれもあるだろう。しかしデザインはむしろ専門のデザイナーのいるメーカーの方に軍配があがる。金額でも勝ち目はない。品質は同じ材料で同じ作りだったら、差は無いと考えてよいだろう。
そうなると、家具作家の存在意義はなんだ?と言うことになったのだ。
帰りの車の中でさんざん考えたあげく出た結論?(と言うほどの物でも無いが)は
ひとつは、われわれ家具作家は、作り手と売り手が同じ人間がやっている。
つまりお客さんとダイレクトにコミュニケーションできる。
もう一つはやはり「理念」である。「念い」と言ってもいいだろう。
そのお客さんの事を思いながら作る家具には、自ずと作り手の理念が反映される。
この辺りがメーカーと我々の違いではないかなぁ・・・
なんてメーカー相手にちょっとムキになって考えてしまったよ。
(こんなんじゃまだまだやねぇ)
でも、とっても楽しく勉強になった一日でした。
投稿者 masaki : 2005年09月08日 22:44
お母さんの料理より、プロのコックが、最高の素材で作った料理のほうが絶対に美味しいはず。
でも、その二つを比べたりしないよね。
メーカーはメーカーならではの弱点がある。
ロットを作んないといけないというリスクだ。
だからいいデザイン、多くの人に受ける、均質なモノ創りをしなければならない。
家具作家はロット作る必要がない。
ハイリスクな作品創りに挑戦できる。
「小さい」というスケールメリットもあるんだよ。
挑戦しよう!
へんなの創って、みんなを驚かそう!
ま、うちがへんなのを仕入れるかどうかは見てからの判断になりますが。
投稿者 よしくん : 2005年09月09日 09:23
よしくん
そうなんや!?へんなの創ればいいんだ。
納得したよ。
アルチザン好みのへんな○○家具、創って送るね。
ハイリスクな作品創り、と言うより人生そのものがハイリスクだよ。
投稿者 みみちゃん : 2005年09月09日 21:31
へぇ~! 高山まで行ってきたんだー! 日帰り!? 片道3時間くらいかかるよねぇ!?(うふふ) お疲れ様やったね。
でも、とっても収穫があったみたいでよかったね。 家具作家さんのは、同じ物を作ったとしても、やっぱり一つ一つ違うと思う。 みみちゃんの言う通り、それぞれのお客さんのことを思う気持ちが入ってるもんね。 本当の「世界に一つ」だよね。 なんか、いいなぁ・・・
それと、「僕たち木工家」or「われわれ家具作家」・・・違うの???
投稿者 ネオンテトラ : 2005年09月09日 23:53
ネオンテトラさん
高山は思ったより遠かったよ。でも行ったかいはあったね。
木工家か家具作家か?
どっちの呼び名も好きなんだ。
僕たちか我々か?
文体は統一せんなんね。書きながら迷うのよ。
投稿者 みみちゃん : 2005年09月10日 07:00
早川謙之輔は、「木工」と名乗ってたと思う。
アーティスト、先生あつかいさせなかった。
ちょっとストイックな感じでかっこいいね。
ま、お好みで。
投稿者 よしくん : 2005年09月10日 08:49
よしくん
ただ「木工」。
んー、それもかっこいいねぇ。
今の自分はかなり肩肘張っているから、どうしてもカッコつけてしまうよ。
投稿者 みみちゃん : 2005年09月12日 07:47
専務の作った家具をそのうち使いたいので、カワカッコイイ是非作って下さい。
投稿者 まいこ : 2005年09月22日 21:42
まいこ
早速来たね。コメントありがとう。
カワカッコイイねぇ・・・
案外、キーになるコンセプトかもしれないね。
ちょっと考えてみよう。
投稿者 みみちゃん : 2005年09月22日 23:03
20年前大阪梅田阪急デパートで飛騨高山の民芸調食卓テーブルと椅子6客(内2客は肘つき)を購入しました 椅子の裏にはGマークとsirahamaとローマ字でラベルが貼られています椅子の座席が破れてきましたのとⅠ客家具の組み合わせががたついているのがあります
メーカーがわかりませんので修理補修していただけるところをご紹介いただければ有難いのですが
投稿者 薮野孝治 : 2007年07月14日 14:52