« お見積もり依頼・お問い合せ受付フォーム | メイン | お客様の声 »
木工を始めた頃、自分ち用に楢の木で小さな子ども椅子を創った。後で思えばもう少し軽い胡桃かなんかで創ればよかったかな、とも思ったのだが、その時はなぜか楢の重厚さに惹かれていた時期だった。
自宅に自分の作品はおいてなかったので、その小さな椅子は我が家にやってきた初めての無垢の家具になったのだ。
さっそく既製品の座卓の横に置いてみたが、その存在感に驚いた。
周りの家具が(こんな表現はどうかと思うが)どうしようもなくちゃちな物に見えてしまったのだ。その存在感は小さな椅子でも、圧倒的なものだった。
また、その素材の暖かさ。柔らかな雰囲気。不思議なことに生活に対する考え方まで変わってしまった。
それまでは仕事最優先の人生だったが、生活そのものをもっと大切にしようと考え始めたのだ。
それ以来、自分が創る家具は単なる道具ではなく、使う人の幸せをちょっとだけお手伝い出来るアイテムになって欲しいと思うようになった。
ぜひ無垢の木が持つ、「使う人が幸せになる力」を感じてもらいたいと思います。
投稿者 masaki : 2005年08月02日 00:12