今日は書斎デスクを納品させて頂きました。
納品先は加沢プレス製作所の社長さん宅。
天板は楢(ナラ)の一枚板。厚さが7cmほどあり、相当重たい・・・
以前おじゃましたときに、社長宅は階段が曲がり階段で、
全部組んでしまうと二階の書斎まで入らない、と言うことが分かっていたので
天板と脚は組立式にしました。
それでも天板を二階まで上げるのはかなり大変でした。
加沢社長にもお手伝い頂いて、二人でやっと上げました。
気に入って頂けたかな。
長く使ってもらえるとうれしいな。
加沢社長、ありがとうございました。
いよい全貌が見えてきた。
最終仕上げ前に仮組をしてみました。
厚みのあるナラの天板と板足が、重厚なイメージを醸し出しています。
社長デスクに相応しいものになったかな、と思います。
ここまで来ればほぼ完成です。
あとは多少の手直しをして、オイルで仕上げれば出来上がり。
投稿者 masaki : 00:33
象嵌 → 「ぞうがん」と読みます。
「象嵌って何?」って人は普通の人です。
「知ってるよ」ってあなたは工芸に詳しい人ですね
象嵌とは字の通り、模様を「象(かたど)」りながら「嵌(は)」めるから、「象嵌」というのです。
詳しくいうと象嵌とは一つの物質に異なった素材の物質をはめ込む技術と製品を総称した言葉のこと。
この辺りじゃ加賀象嵌が有名。木工では埋木とも言われたりします。
木工でこの象嵌を行うのは、割れた板に「契り」を入れたり、節や傷を埋める時によく使います。
また意匠を象って埋めることもあります。
下の写真は節が抜けてボケボケになっているところのに、象嵌をしているところです。
→ →
節を彫り込んで埋木します はめ込みたい木と同じ形に掘ります きれいに入りました
この板はK沢社長デスクの板足。
ナラの一枚板だけど、節があったので象嵌しました。
投稿者 masaki : 21:49
今日はK沢社長デスクの背面を組み立てた。
デスクの背面は、通常なにもないか一面板の事が多いのだけど
強度や搬入のことを考えて、組立式の格子状のデザインにしました。
この後は、天板の表面を仕上げてオイルを塗ったら出来上がりです。
年内には納めるようにしますから、もうしばらくお待ち下さいね。
今日はK沢社長のデスクの足を仕上げた。
足もナラの耳付き一枚板だ。
耳付きってことは皮がついているので、まず皮を剥ぐことから始めなくちゃいけない。
皮がついていると虫が入りやすいので、だいたい製材したらすぐに剥ぐことが多いのだけど、それでもきれいには取りきれていないので結構手間がかかる。
皮の部分をきれいに取ったらサンダーで磨く。
でこぼこしていてサンダーでは磨けないところは手で磨く。
まさに手作り。いい感じ。