ずいぶん納期が遅れましたが、やっと納品させていただきました。
素材は板目のケヤキを4枚接ぎで。仕上げは拭き漆仕上げです。
拭き漆のため、素地調整に結構気を使いましたが、なかなかよい仕上がりになったと思います。
完成間近の新築のお宅に入れさせて頂きました。
おばあさまが習字などをされるのに使って頂くとのことです。
タタミのお部屋によく似合っています。
ありがとうございました。
投稿者 masaki : 12:01
素地を丁寧に仕上げたら、いよいよ漆を塗っていきます。
漆は拭き漆という仕上げ方で、薄く塗ったはしから拭き取っていきます。
2日ほど置いて乾燥させたら、また同じ行程を繰り返します。
これを5~6回塗っていきます。
投稿者 masaki : 22:05
組立が終わったところです。
脚のカーブがいい感じになりました。
この後拭き漆で仕上げていきます。
投稿者 masaki : 22:38
天板と脚は反り止めを兼ねた材でつなぐようにします。
反り止めは「吸い付き蟻桟」という技法で、板が収縮しても脚に影響がないような組み方です。
天板の方に側面が斜めの溝を掘り、そこに差し込むように反り止め桟を入れて行きます。
今回はこの反り止め桟に脚を取り付けました。
投稿者 masaki : 22:58
文机の脚を加工しました。
天板と同じ欅(けやき)です。
脚のデザインは緩いカーブをつけたものにしてみました。
投稿者 masaki : 23:41
文机の天板になる木を切り出し、幅と厚みを決めます。
その後雇い核を入れて板接ぎをします。
雇い核は板の木端に溝を掘って、そこに溝と同じ幅に切った薄い木を入れます。
接着剤を塗って、雇い核を挟みこむように板を接ぎ合わせます。
板を接ぎ合わせるときは、写真のようなクランプを使って締めます。
この状態で一晩置いておきます。
投稿者 masaki : 23:00
今日は材料のケヤキを眺めて、どの部分を使うか考えました。
それから大まかに切り出します。
この作業を木取りと言って、作品の半分はこの時点で決まると言っても過言ではありません。
大変重要な作業です。
投稿者 masaki : 22:59