今日は朝から納品でした。
場所は奈良県。距離は約260km。
朝、早めに工房へ行き梱包作業。
テーブルは天板を傷つけないようにププチとベニヤで保護し、ダンボールで巻く。自分のハイエースで運ぶので、毛布で保護するだけで大丈夫かとも思ったけれど、重量がかなりあるのと、遠方と言うことも考えて厳重に梱包する。
椅子もプチプチでしっかりと包む。
これだけの作業で1時間もかかってしまった。
早く出発しなくては、今日中に帰れなくなってしまう。
結局午前9時ごろ出発。
北陸道から名神高速にのって、途中京滋バイパスに乗り換える。
そのあと国道24号線を走って一路奈良を目指す。
実は前日近くのお祭りがあって、知り合いの家で「およばれ」してしまったので
ちょっと寝不足気味。(ほんとちょっとだけね)
そんな訳で何度か休憩しながらだったので、到着したのはお昼を回ってました。
納品先のT様邸は躯体だけがそのままの、全面リフォームされたお家。
ご夫婦と3人の子供さんの仲良し家族。
漆喰塗りの壁や作り付けの家具、建具や照明にもご夫婦の素敵なこだわりが随所に見られ、
一緒に行った妻が何度も「素敵やねぇ!いいわぁ!うちもこんなのにした~い!」と言ってました。
翌日が内覧会と言うことで、それにあわせて納品させて頂いたのですが
まだ業者の方が最終の仕上げにいらっしゃって、テーブルの搬入を手伝ってもらい
とっても助かりました。
今回のダイニングセットの素材はチェリー。
奥様がぜひチェリーで、というご要望でした。
もちろん椅子も同じチェリーの無垢材。
椅子の座面も一枚板を掘り込んで作りました。
テーブルには両側に引き出しを。
大きさはダイニングのサイズに合わせて当初の予定より5cm短くしました。
こんな風にお客さまからのご要望が多いほど、作り甲斐があります。
まさにオーダー家具の醍醐味ですね。
Tさま、この度は本当にありがとうございました。
末永くかわいがってやって下さいね。
帰り道で、まだ妻が
「ねぇ、うちにもチェリーのテーブル欲しいぃ。おとうちゃんが作るんやし
材料代だけで出来るやろ?」って、おいおい!
投稿者 masaki25 : 22:40
やっと完成です。
チェリーのほんのりとした赤みが良い感じです。
引きだしにはあえて取っ手をつけず、幕板と一体に見えるようにしました。
両側に引き出しを、と言うご注文でしたので、構造と強度にしばらく悩みましたが、なんとかクリアすることが出来ました。
天板の厚みは38mm。少し厚いかとも思いましたが、脚とのバランスもよくしっかりしたテーブルになったと思います。
T様、お待たせしました。かわいがってやって下さいね。
投稿者 masaki25 : 17:31 | コメント (3)
塗装が終わったら、目立たないところにさりげなくMASAKI工房の焼印を押します。
椅子は背側の幕板に押すこともありますが、今回はちょっとえんりょして座面の裏に押しています。
こんなかんじ・・・
投稿者 masaki25 : 17:28
これは「駒止め」の駒です。
椅子の座面やテーブルの天板を止めるのに使います。
椅子とテーブルの両方で、写真の倍くらいの数を作ります。
駒止めを使う意味と使い方は、以前どっかに書いたのだけど、あとで探してアップしておきます。
投稿者 masaki25 : 17:24
引き出しを作ります。
引き出しの材料は桐を使います。
桐は軽くて引き出しの材料としては一般的です。
ただし最近は桐でも集成材が出回っていたり、底板はベニヤだったりしますが
無垢にこだわるMASAKI工房としては、そんなものは使いません。
底板もちゃんと桐の無垢材です。
組み立てが終わったら本体にはめてみて微調整します。
きつすぎてもいけませんし、そうかと言ってガバガバでもいけませんものね。
投稿者 masaki25 : 17:15
テーブルを組み立てている間に、妻に椅子を塗装してもらいます。
塗装はドイツのオスモというメーカーの植物性オイルを使います。
エキストラクリアーとノーマルクリアーで2回塗りします。
暑い工房で妻もなりふりかまってられないようです。
投稿者 masaki25 : 17:10
今回は天板をチェリーの2枚接ぎで行います。
雇い核をいれて隙間がないようにしっかりと接ぎ合わせます。
クランプで締める時は、どちらかにそらないように定規で確認しながら締めて行きます。
接ぎ合わせて一晩たったら、表面を手かんなで仕上げます。
手かんなをかけると、艶のある木肌がとってもきれいに現れてきました。
チェリーもなかなかいい材料だと改めて感じましたね。
投稿者 masaki25 : 17:01
テーブルの組み立ての様子です。
引き出しを両側につけなくてはいけないので、構造が少し複雑になってます。
ホゾに接着剤を塗り、素早く組み立てます。
夏場は気温が高く、ボンドの乾きが早いので手早くやらないと、ホゾ組みがうまく行かなくなります。
組み立てはクランプを使って少しずつ締めていきます。
長手方向が長いので、二人がかりで組み立てます。
投稿者 masaki25 : 16:55
さて、いよいよ椅子の形が見えてきました。
不具合がないか、簡単に仮組みしてみます。
各部材の微妙な位置関係も確認します。
これで大丈夫なようなら、残りの部材も一気に組み立てていきます。
投稿者 masaki25 : 22:56 | コメント (2)
小さな帯ノコで背もたれのカーブを切り抜いて行きます。
墨線を外れないように慎重に、少し外側を切って行きます。
後からサンダーできれいに仕上げます。
投稿者 masaki25 : 11:14