昨日はタモの無垢材で創った楕円形ローテーブルを納品させていただきました。
納品先のお宅は野々市にお住まいのN様邸。
新築にあわせてひとつは無垢材のオーダー家具を、とご注文いただいたものです。
N様は市場で働くご主人と、奥様。
そして子供さんは、お姉ちゃんと弟の仲良し家族。
新しいお家はダイニングとリビングがひとつになっていて、
お母さんがキッチンで食事の用意をしながらでも、リビングの様子が
一目でわかるような、とても温かみのある素敵な空間でした。
そのリビング一角に畳のコーナーがあり、このタモの楕円形ローテーブルは
そこの主役?にさせてもらいました。
ご主人は「今夜はこのテーブルをおかずにご飯を食べよう」なんて言ってましたけど
喜んでいただけたかな。
小ぶりなローテーブルだけど、家族で食事をしたり、子供さんが宿題をしたり
時々はお母さんのくつろぎのティーテーブルになったりして・・・
家族の成長とともに、傷がついたりしながらも何十年と一緒にすごしてもらえると
うれしいな。
投稿者 masaki25 : 22:45 | コメント (6)
脚と反り止め桟の加工をし、組み立てをしたのですが、その写真を撮るのをうっかり忘れていました。
脚はいわゆる大入れ(つまりそのままズボッと入れている)なのですが、後で抜けてこないように工夫をしています。それは差し込む脚を強制的に過乾燥状態にし(どうやってそうするのかは企業秘密です(^^;
その状態でギリギリのサイズで差し込むのです。そうすると時間が経つにつれ、空気中の水分で脚が膨ら
み、さらにキツク締まることになり、抜けることはありません。
さて、オイルフィニッシュです。この前から米糠から作られたオイルを使っています。今まで使っていたオイルも植物性で比較的安全なものでしたが、どうしても多少の溶剤分が含まれていました。この米ぬかオイルは溶剤分がゼロなので、本当に安心して使えます。
刷毛で塗ったら擦り込むように拭いていきます。
もう少しで完成です。
投稿者 masaki25 : 19:41
天板を接ぎあわせたら、裏側に反り止め桟と脚を取り付ける丸ホゾの加工を行います。反り止め桟はタモではちょっと弱いと感じましたので、今回はケヤキを使いました。この桟は蟻と呼ばれる加工をし、その蟻型にあわせて天板裏側に蟻溝と呼ばれる溝を切ります。次に脚をはめ込む丸ホゾを掘ります。一本ずつ現物を合わせて型をとって、トリマーを使ってフリーハンドで掘って行きます。一度に沢山は削れないので、5mmほどずつ何度かに分けて掘って行きます。
投稿者 masaki25 : 08:41
天板を接ぎ合せたら、手がんなをかけて表面を整えます。
その後ジグソーを使って楕円形に切ります。最後にルーターと言う機械を使い、型に合わせてきれいな形にします。
投稿者 masaki25 : 14:28
天板を接ぎ合せている間に脚を加工します。
四角い角材を八角形に切ります。
その後木工ろくろで丸く削って行きます。
投稿者 masaki25 : 12:58
板の厚みを揃えたら木端(コバ)を削って板接ぎをします。
それぞれの接ぎ面が正確に直角になるように手押しがんなで削ります。
長手が120cmと比較的短いので、そんなに神経質になる必要もないのですが、長い物の場合真ん中あたりをほんの透けて見えるくらい、わざと隙間を空けて削ることもあります。
これは木口の方から乾燥し、そこから接ぎが切れやすくなるので、真ん中あたりを少し削っておくことで接ぎ切れるのを防ぎます。
投稿者 masaki25 : 22:03
脚の製作も同時に進めます。
材料置き場から脚の材料になる木を探します。
一般的に脚材は厚さが必要なので、いつも気にして在庫していないと、いざと言う時に使える材料がなかったりします。
投稿者 masaki25 : 20:22
長さをある程度に揃えたら、手押しがんなと自動がんなで厚みを揃えます。
まず手押しがんなで片面にきれいな平面を出します。
便利な機械ですが、むき出しの刃がブンブン回っている上に材をすべらすように送るので、慎重に作業しないと大変危険です。
投稿者 masaki25 : 18:42
楕円のローテーブルをご注文いただきました。
お宅を新築するにあたって、一つはオーダーメイドで無垢の家具を、と言うお話でした。
素材はタモ。明るい色合いで、新しいリビングに良く似合うのではないかと思います。
まずは材料選びから。
材料置き場から木目や幅を考慮しながら今回のローテーブルに合うような木を選び出します。
幅が80cmなので4枚接ぎになるかと思いましたが、結構幅広の板がありましたので3枚で行けそうです。
接ぎ板は出来るだけ少ない方が、やはり見た目にも良いですからね。
これから厚みを揃えて一枚の天板を作って行きます。
投稿者 masaki25 : 13:54