やっと完成です。
ちょっと(だいぶ?)あいだを端折りましたが、こんな感じです。
W2000×H2340×D490の大物食器棚です。
素材は栗。
これだけの栗材を集めるのにまず苦労しました。
しかも途中で足りなくなったりして・・・それでも栗の無垢にこだわりなんとか出来ました。
引き戸はマイラ戸。ガラスは強化ガラスをいれてあります。
一部に時代家具風の金具を打ちつけてあります。
仕上げは拭き漆仕上げ。
ほぼ6回ほど塗り重ねてあります。
深みのある艶が木目を引き立たせて、漆特有のなんともいえない色合いになりました。
ただ好天が続いたので、なかなか乾かなくてくて苦労しました。
ご注文からずいぶんと時間がたってしまいましたが、無事に完成してほっとしています。
投稿者 masaki25 : 18:42 | コメント (2)
引き続き組み立てです。
中段は特にサイズが大きいので慎重に組み立てます。
それぞれの直角をきちんと図りながら少しずつ締めこんでいきます。
この直角が狂っていると扉や引き出しの建て付けが悪くなり、後からではどうにもならなくなるので
気をつけなくてはいけません。
背板や側板になる鏡板も栗の無垢材を使います。
総無垢というからにはここまでこだわります。
ほとんど作り手の自己満足かもしれませんね。
投稿者 masaki25 : 23:33
漆を5~6回塗りました。
ここのところ天気がよかったので、乾燥にとっても時間がかかりましたが
何とか仕上がりました。なかなかいい感じになったと思います。
本日、やっと組み立てに入りました。3段組みの下段から組みます。
引き戸と開き戸の仕切りや、引き出しまわりなど、ちょっと複雑になるので
よく考えながら組まなければいけません。
側板ははじめに組んでしまえますが、その後は一気に組まなくてはいけないので
なかなか緊張します。
直角がきちんと出るようにスコヤやサシガネで図りながらクランプで少しずつ締めていきます。
この日は下段と上段を組みました。
一番大きい中段は明日になります。
投稿者 masaki25 : 23:04
好天が続くので漆がなかなか乾きません。
床に水を撒いて、加湿器をフル稼働させて湿度を保ちます。
しかし3回目くらいになると、だんだん艶が上がってきて、ものすごくいい感じです。
木目が浮き上がって見えると言うか、なんとも立体的に深みのある仕上がりになっています。
ひとつの部材を塗っては拭き取るという大変な手間がかかりますが、この仕上がりを知ってしまうと
全部の作品に漆を塗りたくなってしまいます。
(現実は予算や色合いのこともあるので、そんなわけにいかないですけどね)
そうやって漆を塗っていますが、2~3日前からどうも手首周辺が痒いのです。
どうやら漆にかぶれたようです。
長袖、手袋着用で塗っていますが、手袋を脱いだりはめたりしているうちに
漆が付いてしまったようです。
たいしたことはないのですが、掻き始めると止まりません。
免疫が出来るといいのですが。
(そういえばこの前、漆の職人さんが「A型はかぶれやすいんや」って言ってました。
ほんとかぁ?)
投稿者 masaki25 : 22:20
加工が沢山ありましたが、どの写真もホゾ加工ばっかりなのでしばらく更新がありませんでした。
いよいよほとんどの加工が終わりましたので、漆を塗っています。
漆は拭き漆。塗っては拭く作業を繰り返します。
投稿者 masaki25 : 22:12
無垢材で作る家具は基本的にホゾ加工で組み立てます。
ホゾとは部材と部材の接合面に、片一方はオス型、もう片方はメス型にして差し込むようにして組み立てるやり方です。
ホゾの形や大きさはその接合する場所や木目、太さや力の掛かり具合
そのようなことを考慮しながら決めていきます。
写真はホゾ穴を掘る角ノミ機という機械です。
これを使うと四角い穴が一発で掘れます。
長細い穴の場合は少しずつずらしながら掘ります。
大変便利な機械です。
オス型を作る機械もあります。
一応、手づくり家具工房と言ってはいますが、すべてのホゾ加工をノミで掘っていたのではとてもお客さまに出せる金額では出来ません。
もちろん手で加工しなくてはいけないところも沢山あります。
この食器棚は柱を使った框組みなので、柱に沢山のホゾ穴加工が必要です。
今日でほぼ柱の加工は完了です。
投稿者 masaki25 : 19:23
引き続き側板と背板を加工しています。
今日は幅を揃えて、木端に核が入るように溝を突きました。
その後、面取りをして、表面をサンダーで仕上げます。
何せ数が多いので、今日もアルバイトの男の子と二人がかりでやりました。
一通り板の加工が出来たので、柱とあわせて仮組みしてみました。これは下段の左側板です。まだ引き出し回りなどの加工が出来ていないので、全体像が見えるには、もうしばらくかかりそうです。
投稿者 masaki25 : 18:58
久しぶりに食器棚再開です。遅くなって申し訳ありません。部材の数が多いので、ちょっとアルバイトの男の子を頼みました。彼は木工所で働く職人なので、腕は確かです。切っているのは側板と背板になる部材。全部で百数十枚。総無垢なので背板といえどもベニヤなんて絶対に使いません。この板に細い核溝を掘って、雇い核仕様にして側板と背板を作ります。これから一気呵成に加工していきますので、引き続き「ただ今製作中」をお楽しみに。
投稿者 masaki25 : 19:11
本体の仮組みを行います。
写真は中段の一番大きい棚部分です。
中柱や引き出しの間の帆立と呼ばれる部分の加工はまだです。
こうやって仮組みをして、天板、地板をはめ込む溝の墨付けを行います。
そうしないと鴨居、敷居、柱、側貫、背貫などが微妙にずれてしまうので
仮組みをして現物合わせで溝をけがきます。
投稿者 masaki25 : 17:38
天板、地板を製作しています。
上段、中段、下段と3段に分かれますので、天板、地板もそれぞれ一枚ずつで、合計6枚になります。
板幅、板厚をそろえて接ぎ合わせます。
接ぎ合わせは中に核を入れた「雇いサネ」加工で行います。
投稿者 masaki25 : 19:17